川勝知事が水源涵養保安林の解除を当分見合わせる決定














































内容を文字どおり見れば
1. 決定は当分先延ばしとし、地元の動きをみる。 2.風力発電公害についての研究待ち。
でしょう。
 1は1万を超える署名と河津町民の会の勢力増大、一方で風力推進派が依然強力で地元河津ではまだ多数派である事、 またジオパーク推進運動の動きを見た結果・・・現在の力関係を反映するものでしょう。  また川勝知事が文化人であり、建設官僚出身の前知事とは異なるという事も示していると考えられます。
 
 2は環境省の動きを見たもので興味深いものがあります。 環境省は徹底して風車公害調査をサボり続けています。  一番必要な調査は「被害疫学調査」であり、被害率すなわち「巨大風車からの距離と被害者数/全住民数」の関係を明らかにする調査 です。 そうすれば、何メートル、何キロ離れたらどの程度の被害が出るかはっきりします。 調査に1月かからない。
  医薬品の許可申請では、副作用による被害の程度を製薬会社は明らかにした上で、 「効果が大きい割に被害は少ないから許可を申請します」という内容になっています。  だから巨大風車建設申請の場合も「住民被害はこの程度であり、発電の効用は大きい。 ごく少数と計算される被害者を国と弊社の費用補助で転居させますから、認可をお願いします」とあるべきものでしょう。
 現在は超低周波を測定しているといいます。 しかし間歇的に出る1-2ヘルツと推定される*超低周波の測定には問題がいろいろあります。  国民の目を誤魔化すため、信頼性不明の測定を繰り返して時間を稼ぐのが環境省の方針としか言い様がありません。 その間被害者を放置したまま巨大風車を設置してしまおうという加害企業の下僕として行動しているのでしょう。
 加害企業・環境省の方針が裏目に出ているのが知事の指示のようです。 

 *巨大風車から出る超低周波の大部分は基本周波数が1-2ヘルツと推定される。 風車はヴァイオリンやチェロ、ギターなどと構造が同じであるが、ヴァイオリン等の音は弦の小さい音に箱が大きく共鳴し、実際に聴こえる音はほとんど箱から出る。 同様にプロペラや発電機から出る音より中空の塔が出す音のほうが桁違いに大きいと考えられ、 塔の大きさから計算すると塔の共鳴周波数は1-2ヘルツとなる。
 普通の低周波音の測定機は周波数フィルターの周波数範囲を変えて、センサーにより電気に変えられた音の強さを測る。 その方法では1-2ヘルツを測るのに十秒ないし数十秒は必要であろう。だから測定には時間がかかる。  通常の低周波測定でも丁寧な測定をすれば時間が一層長くかかる。 スピーカーの周波数特性を丁寧に測れば、カタログに出ているなだらかなグラフと異なり、ピークやギャップが多数検出される。 塔から出る超低周波でピークつまり強い音が問題だから、時間は一層必要になり、実用的な時間では測定困難となろう。
  一方風は定速で吹くものでないから、超低周波音の強さは絶えず変動する。 風速が扇風機の風のように安定していなければ測定値はどの程度信用できるか不明である。  巨大風車から出る超低周波の測定には、センサーとトリガ走査の組み合わせで、得られた電気波形を高速で数学的に分析するという原理の測定機が必要であろう。

伊豆のやまなみ景観研究会

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南豆の和
風車問題を考える住民の会
ドン・キホーテの会
伊豆熱川風力発電連絡協議会