トップ プロフィール お知らせ 鳥の巣について 過去の展示・講演 鳥の巣コレクション
鳥の巣の絵 出版物 新聞・雑誌記事 鳥の巣探検隊 管理人室 鳥の巣質問箱
 鳥の巣について 鳥の巣について
写真はすべて使用済みの古巣です。

  

鳥の巣は鳥の「家」?


 鳥の巣というと、人間の家のように、鳥が一年中そこで暮していると思う人がいるかもしれませんが、じつはそうではありません。
 鳥は卵を産むたびに新しく巣を作り、ヒナが巣立ってしまうと、もうその巣は使いません。夜は木の枝などにとまって寝るのです。
 たいていの巣は、使い終わったあと、雨や風や雪で自然に壊れてしまいます。
*太い枝でできたワシの巣や、土でできたツバメの巣など、壊れにくい材質のものは、翌年まで残っていれば土台として再度使う可能性があります。木の洞や巣箱も、あらたに巣材を入れて使います。
*アフリカのシャカイハタオリのように、一年じゅう巣に入って寝る鳥もいないわけではありませんが、珍しいです。


キムネコウヨウジャクの巣(東南アジア)
Baya Weaver




アフリカツリスガラの巣(南アフリカ)
Cape Penduline Tit
鳥によって巣も違うの?

 巣の材料、形態、作り方などは、鳥の種類によってそれぞれ違います。
人間のように、作り方を親から教わるわけではなく、説明書があるわけでもありません。
 春になると本能の命じるままに作ってしまうという生命の不思議さには、ただ驚くしかありません。


 僕が収集している鳥の巣は、もう使われない古巣だけです。
 鳥の巣探しをするのは
繁殖期が終わってからで、鳥の生活をおびやかさないよう心がけています。
 日本の鳥の繁殖期は春から夏です。親鳥はとても用心深く、危険を感じると巣や卵を放棄することがあります。
 皆さんも鳥の巣探しをするときは、
十分注意してください。
 秋に木の葉が落ちてから探すほうが古巣がみつけやすいでしょう。


鳥の巣は、生命のいれもの。
 一番大切なものを守り育てる場所。


 地球という星に生きているのは人間だけではありません。
 果てしなく大きな宇宙があって、銀河があって、地球があって、空と海と陸地があって、そこに多くの生き物が住んでいます。
 偽物やまがい物が氾濫する今の世の中にあって、私たちが見失ってしまった「なんのために生きるのか」「生きていくのに何が必要か」ということを、鳥の巣は教えてくれるのではないでしょうか。


セアカカマドドリの巣(南アメリカ)
Rufous Hornero




メジロの巣(日本)
Japanese White-eye

鳥の巣を見つけたら


 地域や鳥の種類によっても違いますが、日本では2月ごろから8月ごろまで巣作り・子育てをしています。
 この時期に巣に近づくと、親鳥は警戒して巣作りをやめてしまったり、卵を見捨ててしまったりします。
 たまたま巣を見つけても、さわったり、周囲でさわいだりしないで、遠くからそっと見守るだけにしてください。
 秋から冬になって、葉の落ちた枝に残った巣は、もう使われない巣です。風で地面に落ちていることもあります。
 この小さな巣の中から、どんな鳥のヒナが何羽巣立っていったのだろう・・・と想像してみてください。

                       鈴木まもる


  こんなところにありました。なんの巣だかわかりますか?    (みんな使い終わった古巣です)
 
Eastern Turtle Dove

Brown-eared Bulbul
栗の木の高いところにあるキジバトの巣。
小枝をたくさん集めて積んであります。
下から見てもなかなかわかりません。
 柿の木の枝のわかれめに作ったヒヨドリの巣。
 つる草などを使って、しっかり作ってあります。 
 

Japanese Bush Warbler
薄暗いやぶの中のウグイスの巣。
ササの葉をたくさん使ったボールのような形です。