キレット(南岳-北穂高岳)(3106m)

一昨年(2003年)に天候不良により断念したキレット越えを、秋風が吹き始めた9月に越えて来ました。長谷川ピークや飛騨泣きと云われる難所が有る大キレットは、北アルプスの醍醐味が凝縮した、スリルと好展望のコースでした。このコースは岩登りの技術は勿論のこと、体力も要求される難コースだと感じました。

202005年9月17〜18日

コースタイム
1日目:河童橋(5:30)→横尾(8:15-8:35)→槍沢ロッジ(9:55-10:15)→天狗原(12:20-12:50)→氷河公園(13:30-13:40)→南岳山頂(15:30)→南岳小屋(15:50)   計 10時間 20分

2日目:南岳小屋(5:40)→長谷川ピーク(7:00)→飛騨泣き(7:45)→北穂高小屋(8:50-9:20)→涸沢小屋(11:20-11:50)→横尾(14:00-14:10)→河童橋(17:00)   計 11時間 20分
天狗原分岐 No.01
まだ薄暗い河童橋で記念写真を撮ってから、久しぶりの上高地をかみ締める様に歩き始める。明神岳を左に見ながら懐かしい徳沢園を過ぎ横尾に着くと、新しく綺麗なった横尾山荘やトイレが目に付く。
氷河公園の池 No.02
歩き始めて7時間あまり、天狗原の分岐を左に折れ、原っぱの真ん中で遅い昼飯を食べる。やがてよく山の雑誌に出ている氷河公園の池に槍ヶ岳が映る天狗池に着いたが、ガスが出てきて槍の姿が中々湖面に映らず、ご覧の写真になってしまった。
南岳山頂手前の稜線 No.03
南岳山頂手前の稜線。
前日の寝不足と日頃の運動不足がたたり、此処にきて体力が急に消耗してしまう。バテバテの状態で最後の長い急登を連れのnさんに励まされ、やっとの思いで何とか山頂に辿り着いた。
南岳山頂 No.04
南岳山頂。
ガスが立ち込めて期待した槍ヶ岳や穂高連峰の展望は望めず早々に南岳小屋に入る。小屋は今年の夏休みの天気が悪かったせいか天候に恵まれたこの連休に登山者が殺到したので、普段は空いていると云われる南岳小屋も一畳に二人と云う込み様でした。
大キレットに朝日が照る No.05
大キレットに朝日が照る。
先ず先ずの天候に感謝しながら歩き始める。昨夜はとても混んでいたが、疲れていたので直ぐに寝てしまい、睡眠充分で今日の難所の大キレット越えを目指す。
南岳から大キレットへの下り No.06
南岳から大キレットへの下り。
気が抜けない急な岩峰下りが続くが、三点支持の基本を守って下れば最低コルまでは難無く下れる。
鎖場と梯子 No.07
鎖場と梯子。
二段の梯子を下れば最低鞍部と云われるコルに着く。目の前にはこれから登る北穂高岳と大キレットの難所が立ちはだかる。まづは長谷川ピークに向かって快適な稜線歩きが楽しむことが出来る。
南岳を振り返る No.08
南岳を振り返る。
中々勇壮な岩峰の姿に思わず見惚れてしまう。気持ち良い快適な稜線歩きもこの辺までで、いよいよ大キレットの醍醐味を味わう岩場の連続となる。
長谷川ピーク No.09
長谷川ピーク。
両端が切れ落ちた痩せた尾根の長谷川ピークも、思っていたほどの怖さは無く、足場もしっかりしておりスリルを味わいながらの尾根歩きが続く。
長谷川ピークを振り返る No.10
長谷川ピークを振り返る。
いよいよ飛騨泣きの難所の手前まで来て一服する。振り返ると今まで登ってきた長谷川ピークと痩せ尾根を見渡せることが出来る。
飛騨泣きの鎖場 No.11
飛騨泣きの鎖場。
今日の最難所である飛騨泣きは対抗者とすれ違う事が困難の為、交互に行き交う様にする。よって混雑時は通過に時間が掛かる。此処も距離は短く思ったほど怖くも無く通過出来ました。
飛騨泣き No.12
飛騨泣き。
しっかりした金属性の足場が設けられているので安心して難所を通過出来る。中高年の女性も数多くこのコースを登っていて、私より力強く感じて頼もしく思われる人々に沢山出会えた。この先の北穂高岳への登りは急登で体力を消耗する苦しく長い登りです。
北穂高小屋から前穂高岳を見る No.13
北穂高小屋から前穂高岳を見る。
北穂高小屋の人ごみと昨夜の南岳小屋の混み様を思うと、涸沢岳を越え今日の宿泊予定の穂高岳山荘は想像付かぬ混雑が予想されので、体力の限界も考慮して急遽ルートを変更して下山することに決めた。
北穂高岳山頂にて記念写真 No.14
北穂高岳山頂にて記念写真。
一昨年の悪天候の時に写せなかった北穂高岳山頂での記念写真も写すことが出来て満足。今回の山行は体調不良と事前のトレーニング不足により充実した山登りとは云えなかったが、何とか仲間の励ましのお陰で無事下山出来ました。
仲間に感謝です。

北穂キャンプ場付近から眺める穂高連峰のパノラマ
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