剱岳 (2999m)

一昨年、昨年と天候に恵まれず計画が流れたが、今年(2004年)の夏に、アルピニスト憧れの剱岳に登ってきました。岩と雪の殿堂と異名を持つ剱岳は、カニのタテバイ、ヨコバイと呼ばれる岩峰のクライミングなど、スリルと雄大な大展望が望める日本屈指のルートでした。迫力ある岩峰の写真と大展望を紹介します。

2004年8月12日〜13日

一日目コースタイム
扇沢トロリーバス(7:00)→黒部ダム(7:16)→黒部平(7:35)→大観峰(7:57)→室堂(8:25-8:35)→雷鳥平(8:55-9:20)→別山乗越(10:45-11:00)→剣山荘(11:50-12:30)→前剱(13:10-13:20)→カニのタテバイ(13:50)→剱岳山頂(14:20-14:45)→カニのヨコバイ(15:10)→前剱(16:30-16:35)→剣山荘(17:50)   計 10時間 50分

二日目コースタイム
剣山荘(5:30)→別山乗越(7:20-7:30)→雷鳥平(8:30-8:40)→室堂(9:50-10:00)→黒部ダム(10:55)→扇沢トロリーバス(11:50)   計 6時間 20分
黒部湖と赤牛岳 No.01
黒部湖と赤牛岳。
昨夜遅く扇沢に着き、車中泊して翌日7:00発のトロリーバスで16分程で黒部ダムに着く。三度目となる黒部ですが、いつ来てもスケールの大きさと圧倒される景観に驚かされる。ダムを歩いて渡りトンネルに入るとケーブルカー乗り場の黒部駅に着く。
立山連峰 No.02
黒部平展望台から見た立山連峰。
トロリーバス、ケーブルカーを乗り継いで眼の前の立山連峰をケーブルカー、トロリーバスと通り抜けると、夢に見た立山・黒部アルペンルートの登山基地、室堂に着く。
ミクリガ池 No.03
ミクリガ池の湖面に映る立山連峰。
黒部平からケーブルカー、トロリーバスと乗り継いで、初めて室堂ターミナルを降りた瞬間、雄大な立山の山々が眼の前に広がり、感嘆の声を上げずには入られない。ここは正に別天地の表現がぴったりの空間である。(パノラマ写真はページ下にまとめました)
雷鳥坂 No.04
雷鳥坂の登山道。
ミクリガ池の左脇を通り、イオウの匂いが漂う地獄谷を抜けるとカラフルなテントの花咲く雷鳥平に着く。目の前に立ちふさがる雷鳥坂を眺めながら遅めの朝飯を食べる。400mの標高差がある雷鳥坂を登りきると一段と展望が良い別山乗越に着く。
剣山荘と剱岳 No.05
剣山荘と剱岳。
別山乗越で間近に見た剱岳の雄姿に感動して、山岳展望を満喫したら、いよいよ剱岳に向かって突き進む。剱沢小屋のある剱沢には下らず、剣山荘に直接行く道を進む。室堂を出発して3時間15分、今夜の宿営場所の剣山荘に着く。サンドイッチとおむすびの昼飯をとり、リュックを置いて飲み水と少しの行動食を持ち剱岳の山頂をめざす。
前剱 No.06
前剱。
一服剱を乗り越えると、いよいよ岩場の登山道が始まる。まずはこのそそりたつ前剱の岩場や鎖場を注意深く登る。一服剱付近はお花畑が広がり、シーズンにはチングルマが見られそうです。
前剱から剱岳 No.07
前剱から剱岳を見る。
幾つものピークを乗り越えてやっと前剱に着く。ここから見る剱岳が一番迫力があり、この雄姿を目に焼き付ける。
鎖の有る壁 No.08
鎖の有る壁をトラバース。
前剱から平蔵のコルに向かう途中に有る鎖場。三点支持の基本を忘れず、かつ鎖に頼り切らないよう注意すればここは問題なく通過できます。
平蔵のコル No.09
平蔵のコルへ下る鎖場。
この下りは傾斜角60°〜70°で、前向きで下った方が安全(私個人の感覚)で早く下れると感じた。次の難所カニのタテバイに取り付く前にここで休憩する事をお勧めしたい。
剱沢 No.10
平蔵のコルから剱沢を見る。
雪渓が残る剱沢を見て、剱岳を「岩と雪の殿堂」と云う意味が分かりました。水不足に苦しんだ帰り、雪渓の雪をペットボトルに詰め込んで溶かして飲んだ事が今でも楽しい思い出として残っています。夏場、剣山荘から剱岳へ往復する時は1リットル以上の飲料水を用意したい。
平蔵のコル No.11
平蔵のコルを振り返る。
スリリングなアルペンルートを満喫出来るこのコースの魅力は大きな岩の壁、岸壁、深い谷などとても変化に富んでいること。
カニのタテバイ No.12
カニのタテバイ。
このルート最大の難関のタテバイを見上げて、気合を入れ直す。鎖を手にして以前に登った妙義山の「鷹戻し」の難所に取り付いた時を思い出しました。タテバイは有る程度の腕力があれば、足場もしっかりしていて、鎖も適切なルートに設置して有るので何とか登る事が出来ます。
タテバイの上部 No.13
タテバイの上部。
ここを抜ければ山頂まであと少し。疲れもピークに達し、あと少しが意外と長く感じ、足も思うように動かない。昨日の睡眠不足がここに来て影響してしはじめた様である。
剱岳山頂 No.14

剱岳山頂にて記念写真。
室堂を出発して7時間55分、小さな祠が有る剱岳山頂に着く。念願の山頂に立った感動は何時までも記憶に残る思い出となることでしょう。残念な事に天気は良かったのですが、雲海が広がって見えるはずの日本海や能登半島などを見ることが出来ませんでした。
カニのヨコバイ No.15
カニのヨコバイ。
山頂からの下りに利用されるヨコバイもタテバイにも劣らない難所です。ここまで来ると怖さや恐ろしさが薄らいでいて、楽しく?スリルを味わう事が出来ました。
親子連れ No.16
親子連れ。
な!なんと小学2年生の女の子が剱岳を登って来てなんてとても驚きました。お父さんと一緒にヨコバイの難所に挑んでいる姿を見て微笑ましく思い、又将来どんな登山家に成るだろうかとか思い浮かべて嬉しくなりました。
梯子を降りる女の子 No.17
梯子を降りる女の子。
お父さんの指示に「ハーイ分かりました」と健気な声で返事している女の子。怖さを必死に堪えて頑張る姿に感心させられました。
前剱から剱岳 No.18
前剱から振り返る。
これから先、この雄姿をま近に見ることは当分無いので、心行くまで眺めていたいが、宿に着くのが遅れると心配なので先を急ぐ。室堂を出発して9時間15分、疲れ果ててやっと剣山荘に着く。
早朝の剱岳と剣山荘 No.19
早朝の剱岳と剣山荘。
剣山荘は食事も良く、スタッフの対応も良くてとても気に入りました。食事中の会話も隣同士で和気藹々、山小屋ならではの良い雰囲気でした。5:30剣山荘を出発して、室堂に9:50、扇沢に11:50に着き、家路に就く。今回の山行は感動に包まれた一生の思い出になりました。

室堂のパノラマ
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剱岳のパノラマ 雷鳥平のパノラマ 剱岳、八つ峰のパノラマ 別山乗越から見る室堂
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