道はないが山上に大型車両群?…三筋山風車搬送路の怪

 2009年12月になって地元の人々が驚いたのは、業者が河津町に提出した風車搬送路の地図
の入り口(温泉の建物の左側を登ってすぐ)の工事が全く行われていないのに山の上でチェーンソーの音が
響き、山の上を大型トラックやユンボ、ブルドーザーが走っていた事である。

 図は業者が河津町に提出した風車搬送路の地図にABC等の英字を書き入れたもので
ある。

 図の右下Aのところに温泉があり、温泉の左を上に登りクネクネと曲がると業者の示した風車搬入路である。
そこ(図のF)から山を切り開いて尾根のD地点(地図上部)にでるようになっている。 ところがその道がないのである。
 地図のD-E-Bを走りまわる山上の大型車両群はどこから現れたのであろうか。

 業者の提出した地図は現状とかなり相違があり、2005年ゼンリン地図(ゼンリンは電子地図の2大業者の1)
に存在する道はもちろん久しく以前から存在し昔から登山地図に書かれている道で記入されていないものが存在
する。 逆に現在廃道になり山屋でないと歩行さえ困難な道が書かれている。

 現状をこの図に記入してみよう。

 まず地図全体の説明をすると、地図は北東が上になるように書いてあり地図にないが地図ののすぐ左上が三筋山の頂上 それから大池に向かう遊歩道で、そこに風車10基を建てることになっている。 つまりE地点は風車予定地点直下である。
 2005ゼンリン地図にあるようにAからD地点までの車道があり、その道路は農免道路A地点(写真)近くのゲート
(写真)からほぼ6m幅(ごく一部は5m程度) でD点まで続いている。
河津町が住民要求で開示した業者地図はその道の一部を消して、その道路が通じていないように見せたインチキ地図である。Gのあたり の道を消してあるのだ。   
 久しい以前からC地点(図の中央…河津・入谷方面から大池に行く道)からA地点までの車道が存在していた事は昭文社の古い登山地 図に記入されている事でわかる。 3番目の写真


 要するに風車を運ぶ道はDより先(左)だけ作れば済むのである。ほんの一部だけ5m幅しかないところを広げるだけ
でよい。 AからBまでの道は不要であり、BからDまでの道は既存の道でその一部を補修しただけである。 それらを
これから建設する道のように書いたのが業者地図である。
 補助金申請のときこの地図を使っているのであろうか。
 
 左はB地点でこの通り大型機械が入っている。
 右はD地点で後方は三筋山、写真で右は稲取側で草原
写真で左は河津側で森林である。 この場所から左に20m
程度で大型トラックやブルドーザーの往来する道路である。






 
12月4日現在、E地点での写真。木を切り根をひっくり返し
ただけで長靴か山靴+スパッツでなければ歩行困難。
 後ろに三筋山から大池・小池に向かう尾根つまり10基の風車
予定地点はこの尾根・・・が見える。





2005年ゼンリン地図と1977年日地登山地図「伊豆」を示す。現在廃道になった道があり、新設道路もあるので比較 がやさしくないから、A--Gの記号を入れた。前記地図と比較してみれば、業者が消した道路が1977年から今まで存在 し続けた事がわかり、古い地図だからその道路は書いてないという言い逃れは不可能である。もちろん極めて古い 地図なら存在しないであろうが、農免道路が書いてある以上古い地図ではない。












 ゼンリン地図には前記地図にない道が多数書かれているが廃道であり、 実際に藪をかきわけ歩いてみてゼンリンの地図が正確である事を確認した。
石廊崎では風車の搬送路としては贅沢すぎる20メートル幅の道を尾根に作り、頂上を ちょんぎって、学校の運動場以上の広場にしたが、補助金を多く取るための「あの手この手」という所であろうか。