ヘンな計算の話
6731÷34 という割り算を考えましょう。 小数1位四捨五入としましょう。 普通に計算すると左のようになる。右の計算は何をしているのでしょうか。
答は両方とも198です。 右の計算では2がたつかどうか、確か
めないで2をたてる。 ですからマイナス69が上から降りる事になります。
そのまま計算すると、2はマイナス2ですから、答えは200マイナス2となる。 だから200マイナス2で答えは198.
めんどうなようですが、2がたつかどうか確かめるという作業がなために、慣れると計算が速くなります。6がたちそうだから、たててみたらダメで5にする…といった無駄がない。
次の計算は何をしているかわかりますか?
左のような計算では、無駄なところを計算しています。
計算数字で右上になる所は四捨五入されるのだから大体の計算で
良い。
ですから右のように大きいケタの数字から先に計算し、1ケタごとに上の数字を四捨五入してやればよけいな計算を必要としない。
もう1ケタ正確に計算する場合は、2つめから四捨五入して(7*1.7321で計算し、次の3倍のところで四捨五入をはじめ1.732とする)、1ケタだけ多く計算します。
では504÷512
正直に計算すると0.984375です。 しかし電卓がないと計算が大変です。
512で割るのはめんどうだから、12引いて500にする。 500で割るのはやさしい。そのかわり504のほうも12引いて492にする。分母を減らしたから、分子も減らせば分数の大きさはそうかわらないはずだ。
492÷500 は 0.984です。これで3ケタまで合っている。
3176÷9292
正直に計算すると0.341799です。 やはり大変やっかいです。
9292で割るのはめんどうだから、9000に直す。つまり292へらす。
さっきは504と512の大きさがだいたい等しいから、同じ数を引いたが、今度は9292のほうがずっと大きいから同じ数を引いたのでは不公平になる。
3176は9292の1/3位だから、292の1/3位へらす。 292を3で割ると97ちょっとだから97へらす。
だから3079割る9000に直してよい。答え0.3421
3ケタ計算すれば良いときは、このようにしても良い。答は0.342まで合っている。
9134割る7988
7988で割るのはめんどうだら7988に12を足して8000とする。9134は7988のだいたい9/8倍だから9134に
12×9/8足せば良い。だいたい13.5。9134に13.5を足すと9147.5。
9134÷7988の正しい答は1.143465
9147.5÷8000は 1.143438 だから、4ケタ計算(5ケタ目で四捨五入)するならこれで十分です。
中学生時代、ソロバンを習っている連中と計算速度競争をしたときの方法です。他にもいろいろありましたが、あまり使わない方法は省略…。