宝くじと数学者の意見

 宝くじは買ったほうが得なのでしょうか。 損なのでしょうか。
 まず大金を払って宝くじを全部買ったと考える事にしましょう。 かならず大損です。

 宝くじを全部買ったおかねと、全部売ったお金は同じです。 そして宝くじを作って売る団体は、売った金から、駅前で宝くじを売っている人の給料や宝くじを印刷する印刷料やもうけを得ます。 つまり

 つまり「もうけ」+給料+印刷料+賞金全部=全部売った金=全部買った金
 賞金は全部買った金の半分以下が普通です。

 ですから、宝くじを全部買った人は、宝くじを計画して売り出す団体のもうけ、売る人の給料、印刷料金の分だけ損をすることになる。 半分買っても同じという事はわかりますね。半分の中に当たりクジが全部入っていても損です。

 たくさん買えば損ですから、少しだけ買うとしましょう。 そうすると少し買った人の大多数は損で、少しの人が得をします。 全部あわせれば損なのですから。

 ですから宝くじを買う場合はたいていは損をする、しかしタマには得をするかも知れない、という事になりますから、買いたい人はほんの少しだけスリルを楽しむ程度に買うようにすれば良い。

 賭博トバクつまりバクチも同じです。 ラスヴェガスやマカオが有名ですが、賭博場が栄えているのですから、賭博はたいていの人が損をしているのです。 日本でこっそりバクチをする人はたいてい損をして、場所代と暴力団の儲ける金をはらっているのです。

 株の取引も同じです。 専門の取引会社がもうけているのですから、普通の人はたいてい損をしているのです。
 ですから、株の取引をするならスリルを楽しむ程度にし、全財産を賭けるのはやめたほうが良いというのが数学者の意見です。