平成21年5月15日 ほけんだより

   第2号

熱海市立小嵐中学校保健室


暖かい時期ですが…インフルエンザが流行しています

 先週末の熱嵐戦では、大活躍する選手のみなさんを見て大変感動しました。しかし、その疲れが出たのか、今週に入って体調を崩す生徒が急増していて心配しています。5月に流行することはあまりなかったのですが、現在、市内でインフルエンザ(B型)が流行している学校があり、本校でも流行しはじめています。手洗いやうがいを徹底するとともに、早めに就寝する、しっかり栄養を摂るなどの基本的な生活習慣を見直して免疫力を付け、かからないように十分に気をつけてください。もし、かかってしまった場合は、病院で診察を受け、ゆっくり休養して早く回復できるようにしましょう。安静・保温・栄養が治療の原則です。


インフルエンザが感染するしくみ

 インフルエンザウイルスは、インフルエンザに感染した人の痰やつばの中にいるので、咳やくしゃみをすると周りに飛び散ります。空気中に飛び散ったウイルスを吸い込むと感染する可能性があります。また、インフルエンザに感染している人が、くしゃみや咳をした時に、手でふさぐと、手にウイルスが付きます。その手で色々なところに触ることで、ウイルスが色々なところに広がり、感染していない人の手に付き、口や目などをさわると、粘膜から体の中にウイルスが入って感染する可能性があります。そのため、頻繁にせっけんで手洗いをして、いつも手を清潔にしておくことが、感染予防には、最も大切になります。


マスクのすすめ

 インフルエンザは、大変感染力が強いので、学校のような集団生活の場ですと一気に拡がってしまうことがあります。流行の兆しがあるため、予防のためにマスクをすることは効果的だと思われます。


週末の過ごし方

 休日は、おうちの人と外出する機会があるかもしれませんが、人の多く集まる場所は、色々なウイルスもたくさん集まる場所です。宿泊行事が直前に迫っていることもありますので、なるべく人ごみには出かけないようにした方が安全です。どうしても行かなければならない時は、マスクをして、せっけんでの手洗いをしっかりするなど予防対策をしっかりしてください。


早く寝よう!目標は、22時

 中間テストに向けて頑張って勉強していた人も多かったと思いますが、保健室で話を聞いていると、勉強でない理由で夜更かしをしている人も多いようです。みなさん、聞いたことはあると思いますが、睡眠中には、「成長ホルモン」というものが分泌されています。これは、その名の通り、体の成長に大きく関わっている大切なホルモンです。この「成長ホルモン」は、夜更かしをしていて寝るのが遅くなると、あまり出ません。成長期である中学生のみなさんにとっては深刻な事態です。それに、このホルモンは、体の疲れをとってくれたり、免疫力を高めたりする働きもあります。睡眠不足だと、体がだるかったりして調子が悪いのは、この「成長ホルモン」が疲れをとってくれていないからかもしれません。色々とやりたいことがたくさんあると思いますが、時間を上手に使って、なるべく22時までに眠りにつけると健康的な生活ができると思いますよ。インフルエンザなどの予防にもつながります。


おうちの方へ

 宿泊行事前のインフルエンザの流行で、子どもたちの健康状態が心配されます。ご家庭におかれてもお子様の健康管理について注意が必要です。先日配布させていただきました宿泊行事前の健康調査のご記入ありがとうございました。気になること等ありましたら、いつでもご連絡ください。また、宿泊行事中は、生徒に内服薬を使用することはありませんので、ご家庭でお子様が常用されている薬がある場合(酔い止め薬、頭痛薬や胃腸薬など)は、保護者様の判断で持参させていただきますようお願いします。


出席停止について

 「出席停止」とは、学校という集団の場において感染を大きく拡げないために、学校で流行しやすい感染症(学校伝染病)にかかった場合、医師によって感染の恐れが無いと診断されるまで、学校に登校しないようにするものです。(欠席扱いにはなりません)
疑わしい症状(インフルエンザの場合@急な発熱A咽頭痛や頭痛B関節痛C腹痛や吐き気)がある場合は、無理して登校させず、医師の診察を受けるようにしてください。もし、診断された場合は、学校での手続きがありますのでご連絡ください。感染拡大防止のため、ご協力をよろしくお願いします。