平成21年10月27日 ほけんだより

   第10号

熱海市立小嵐中学校保健室


本校での新型インフルエンザについて

 本校では、10月5日から21日までの、およそ2週間で53名の生徒が新型インフルエンザと診断され、出席停止となりました。22日以降に発症した生徒は、今のところいません。発症者の数をみてみると減ってきてはいますが、全国的に流行している状況が続いていますので、今後も流行が心配されます。さらに、気温が下がり、空気が乾燥してくると季節性のインフルエンザの流行も考えられます。引き続き、一人一人が感染予防と健康管理に注意していきましょう。


感染の拡大を防ぐために・・・  一人一人が意識してください!

 学校は、集団生活の場で、教室に30名前後の生徒が集まって授業を受けたり活動をしたりしています。この状況で、ひとたび感染症が発生してしまうと、感染が拡大する可能性が高くなります。誰も感染症に罹らないことが最も良いことなのですが、かかってしまうことはあります。「うつさない・うつらない」心がけが大切です。お互いを思いやることにもつながることですので、次のことは、守っていくようにしてください。

* 朝、微熱や、発熱のきざし(寒気や全身のだるさなど)がある場合は、登校を控え、様子をみてください。1,2日微熱が続いた後に、高熱が出てインフルエンザと診断されるケースが多くあります。

* 38度以上の高熱が出た場合は、翌日に熱が下がっても医師の診察を受けてください。
  検査時に平熱や微熱程度でも、インフルエンザと診断されたケースが多くあります。

* インフルエンザの人と接触した人や、咳が出る人は、マスクをしてください。

  予防のため、クラスに感染者が出た場合は、マスクを付けることをおすすめします。マスクで、完全に感染を予防することはできませんが、ある程度の効果が期待できます。


新型インフルエンザの予防接種が始まりました

 新型インフルエンザの予防接種が先週から始まりました。主に重症化を防ぐ目的で行われます。
 11月上旬には、特定の基礎疾患を持つ人の接種が始まります。中学生は、来年の1月からの予定となっています。
 基礎疾患がある場合は、かかりつけの病院で、接種についてご相談ください。
 熱海市の広報やホームページ等での情報を随時ご確認ください。

 問い合わせ先:健康と子育て支援課 健康づくり室
TEL 0557−86−6294


季節性インフルエンザの予防接種をしておきましょう

 今年は、まだ寒くない時期から新型インフルエンザの流行が始まりました。しかし、市内では、新型インフルエンザに混じって、季節性のインフルエンザ感染の報告があります。インフルエンザのウイルスには、色々な型があるので、新型インフルエンザに罹っていても、違う型のインフルエンザには、かかる可能性があります。感染したときに軽症ですむ効果はあると思われますので、季節性インフルエンザの予防接種をおすすめします。ワクチンは、効果が出るまでに2週間くらいかかります。11月中くらいに接種すれば、12月から来年の春くらいまで、約5ヶ月間効果が続きます。

 今年は、新型インフルエンザ用のワクチン製造のため、季節性インフルエンザのワクチン生産量が例年に比べて少ないようです。接種する場合は、あらかじめ、医療機関に問い合わせたほうが良いと思います。


おうちのかたへ
 いつも学校保健活動へのご協力ありがとうございます。今月は、たくさんの生徒が新型インフルエンザに感染してしまい、大変ご心配をおかけしました。今年は、インフルエンザの流行がまだまだ心配されますので、ご家庭でのお子様の体調について、ひきつづき注意していただきますようお願いします。発熱の兆候がみられる場合や、微熱で体調がすぐれない場合は、登校をみあわせ、早めの休養をおすすめしております。また、38度以上の高熱が出たときは、熱が下がっていても、受診してから登校させてください。感染拡大防止のため、よろしくお願いします。

 今回の新型インフルエンザは、熱の出方が人それぞれで、微熱程度で回復した生徒もいますし、40度以上の高熱が出た生徒もいます。微熱からゆっくり熱が上がるケースが多く、急に高熱が出た生徒は意外に少ないため、インフルエンザだと判断しづらい傾向があります。

 兄弟等家族がインフルエンザにかかった場合は、健康観察を7日間実施します。元気であれば登校して差し支えありませんが、念のためマスクを着用させてください。
 何かご不明な点がありましたら、遠慮無く保健室までご連絡ください。

 厚生労働省のホームページでは、ワクチン(予防接種)に関することや、「インフルエンザQ&A」などの情報を知ることができます。
 厚生労働省ホームページ  http://www.mhlw.go.jp/