小嵐中学校 学校だより

No.3

平成21年4月17日 発行     文責 小出哲也 


 「くろたけ」No.1とNo.2で入学式、始業式で私が式辞として述べたことを書きました。これらは、新入生や在校生がよりよい学校生活を送ることができるよう、私からのお願いとして書いたものです。それでは皆さんがこれらを意識して生活する中で、私はどのような学校を創りたいと思っているのでしょう。4月1日、平成21年度のスタートの日の職員会議で私は先生方に以下のような学校を生徒の努力と先生方の支援で創り上げていきましょうと訴えました。

活力ある小嵐中学校を創る
@ 明るく、元気で気持ちのよいあいさつができる生徒
A 自分自身を鍛え、伸びようとする生徒
B 自分と違うものを認めて尊重し合い、協働できる生徒
C 常に自分の考えをもち、表現することのできる生徒
D 額に汗して清掃に取り組む生徒
E 歌声の響く学校にするために、一生懸命合唱に取り組む生徒

 何はともあれ、小嵐中学校を、生徒が活発に活動し明るく生活する『活力ある学校』にしていきたいと強く思っています。そのためには、上に記述した@〜Eに重点を置いて学校生活を送っていって欲しいと願っています。また、先生方にもそれに沿った指導をしていってもらうことをお願いしました。

 @ 明るく、元気で気持ちのよいあいさつができる生徒
 「元気にあいさつしよう」と言うと怒鳴るようにあいさつする人がいます。また、語尾を「おはようございま〜す」とのばす人がいます。『気持ちのよいあいさつ』とはどのようなあいさつなのかもう一度考えてみてください。
あ…あかるく、元気に  ⇒ 怒鳴らず、気持ちよく
い…いつでも、どこでも ⇒ 何度でも
さ…さきに(相手よりも) ⇒ 先にすれば遠くからすることになる
つ…つたわるように   ⇒ 自分の気持ちが相手に伝わるようにする

 A 自分自身を鍛え、伸びようとする生徒
 入学式の式辞でも述べましたが「頭と体を鍛えよ!」です。勉強も部活動も人から与えられたり強制されたりしてやっても大した効果はありません。自分から『伸びよう』としてやれば、効果は2倍にも3倍にもなります。

 B 自分と違うものを認めて尊重し合い、協働できる生徒
 幼少期は誰でも自分中心で、自分の価値観や自分の考え方がすべてだと思っているものです。成長するにしたがって他人の考え方を受け入れたり、自分と異なった価値観を受け入れることができるようになってきます。そうすることによってものの考え方や人間そのものが幅広くなってきます。併せて、他人に対する思いやりの気持ちが芽生えてきます。そして共に協力し、共に何かを成し遂げることができるようになってきます。これができない人は要は「まだ幼い」ってことなのです。

 C 常に自分の考えをもち、表現することのできる生徒
 授業の中でも、学級や委員会の話し合いの中でも何らか自分の考えを持って参加しないと得るものは何もありません。話し合い活動の中で自分の意見を持たない人は、今日の話し合いの結果、何が問題だったのか、どういう結論に至ったのかが自分のものになっていないはずです。また、授業中先生の説明を「なぜそうなるのだろう?」「何かおかしいところはないだろうか?」「ここがわからないぞ」と思いながら聞いていたり、質問されたことに対して「必ず自分が答えよう」という姿勢で授業に臨むと自分の頭や心の中で問いかけや疑問が生まれ、授業に対する理解が驚くほど深まるはずです。そして自分が思ったことや考えたことを何らかの形で表現ことにより他の人の考えとすり合わせることができ、よりよいものに高まって定着していくのです。

 D 額に汗して清掃に取り組む生徒

 E 歌声の響く学校にするために、一生懸命合唱に取り組む生徒
 自分の教員生活25年間で自信を持って言えることは、『掃除を一生懸命やり、合唱に精一杯取り組むことのできるクラスは絶対にいいクラスになる!』ということです。所謂「かったるいこと」や「こつこつ練習してよりよいものを創り上げていく」ことを嫌う傾向が強くなってきている中でそれを嫌がらず一生懸命できるということに価値があります。年度初めですが、教頭先生から「職員室掃除の3年生がすばらしい」ということを聞き嬉しくなりました。2枚の写真は職員室と校長室の掃除の様子です。3年2組の職員室掃除のATくん、IYさん、KTくん、SKくん、SKくん、YSさん、WY介くん、校長室掃除のOKくん、ONくん、すばらしいですね。あなたたちは「床の汚れを雑巾で磨く」ことにより「自分自身の心を磨く」ことをしているのです。自信を持って小嵐中学校の清掃のリーダーになってください。他の清掃場所の人もきっと同じように頑張ってくれていることと思います。校内を廻って皆さんの清掃に励む美しい姿を見てこようと思っています。


当たり前のことを当たり前にできることの素晴らしさ
 朝起きて、歯を磨き顔を洗うことと同じように学校生活の中にも「あたりまえ」のことがたくさんあります。決められた服装や頭髪等、きちんとした身なりで登校し学校生活を送ること、自分たちの使った場所を分担してきれいに掃除すること、チャイム着席を守り、集中して授業に臨むこと、自分の係の活動を責任を持ってやり遂げること……。当たり前のことですが、この当たり前のことを当然のごとくできることが実は何より素晴ら しいことなのです。新年度が始まり新しいクラスになり、まだ落ち着かない状態であるにもかかわらず、朝読書への取り組みの様子が時間を守り、集中してできているようです。左の写真は1年2組のようすです。素晴らしいですね。