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Trichechus inunguis NATTERER ◆◆◆ 海牛目、海牛科 、水生哺乳類 ◆◆◆ マナティは哺乳動物の中でジュゴンと共に海牛科に属し、ゾウ長鼻類に一番近い親戚なのです。例えばゾウの奥歯臼歯はアゴの骨にあるレールのような溝にはえていて奥の方に新しい歯が次々と出来ると古い歯を前の方に押し出します。古い歯は食物を噛んでいるうちにすり減って小さくなり前の方から抜け落ちます。海牛類の歯もまったく同じ構造をしています。皮膚にはまばらですが一面に毛が生えていますし、鼻には長ゾウ短マナティの差はありますが、その先端の使い方はよく似ていて、食物の水草を摘み取ったりそれを口の中に運んだりします。餌はほていそう、ウォーターヒヤシンスを好みますが、レタス、キャベツ、禾本科植物の葉や茎も食べます。また、茹でたニンジンも喜ぶと言われております。主に淡水域に棲息していますが、泳いでいる水ではなく、そこに流れ込む新鮮な真水を好んで飲みます。耳には外耳殻はなく耳の穴も目立ちませんが、耳はよく聞こえるようです。また成長すると体長2m程になります。前足の脇の下の部分の内側に乳頭があります。メスは一回に一頭の子を産みます。海牛類の先祖は外敵から逃れるために水の中に生活を移したと考えられていますが、何の防御もないので、昼は水の中にジッとしていて、呼吸をする時に鼻の穴だけを水面に出し行い、静かに音も立てずに浮き沈みをします。犬やネコでも背中を撫でてやると気持ちが良いらしいですが、マナティもとても喜びます。しかしおへそなどを触ると尾ビレをバチャと大きく振って避けるようにします。これが唯一外敵に対する防御姿勢なのです。マナティは噛みつくことは出来ますが、歯のある所まで口が開かないので、噛まれても痛くありません。目は小さく開いていて、愛嬌のある顔をしています。前足はヒレ状になっていて、上膊から出ているので体の前で両手を合わせることができ、自分の顔を撫でたり、食物を口へ運ぶこともあります。早く泳ぐ時には、尾ビレが推進力になり、ゆっくり泳ぐ時には前足を櫂やオールのように使い、尾ビレは舵の役目をします。背泳ぎも好きです。尾ビレの形はマナティとジュゴンでは、はっきり違います。 |