今年6月の住民要望書です。 これで別荘地以外でも同様な住民被害が
出ている事がはっきりしました。 要望書に書かれている住民地区は後掲
の地図の矢印のあたりで、丸印の多数ついている熱川別荘地の南にあり、
風車からの距離は同程度です。
意見書そのものはまだ入手していませんが、以下の「案」が満場一致で可決
されたので意見書も同文と考えて良いと思われます。
風力発電事業による住民生活への被害に関する意見書(案)
東伊豆町奈良本に建設されたＣＥＦ伊豆熟川風力発電所（以下=事業者）の
風車は、強風と落雷によって昨年４月には２基のブレード（羽根）が折れ、今
年５月にもブレードが折れる事故が再び起きた。原子力安全保安院の指導監督
の下で、原因の究明と修理が終り、２月に試運転が再開されたばかりの出来事
であり、極めて遺憾である。
試運転によって、近隣住民の生活は一変した。風の強い日は「騒音で夜寝ら
れない」、「家の中で電灯の紐が揺れる」、「ペットの猫がなき続ける」、「ハウス
の中での作業が煩わしくて辛い」、「偏頭痛がする」、「首から肩・腕が痺れる」
（別紙参照）などです。住民の中には、病院でうつ病と診断され、抗うつ薬、
抗てんかん薬などを処方され、医師からは転居さえ薦められている。風の強い日
は事業者が用意した避難所に避難しなければ生活できない状況が起きている。
環境対策のための風車が、住民生活を脅かしていることは残念でならない。
事業者は発電風車建設前の住民説明で､「騒音被害は風車から２５０m以内、
また低周波音は２０m以内にしか及ばず､周辺の住民には全く被害を与えない」
との説明で町などの同意を得ていた。
しかし､現実は風車より５００mから８００m程度離れた民家や別荘で深刻な
被書が多発している。
騒音被害の計画時と現実との違いは､事業者の騒音に関する環機影響評価が、
風車が運転中に発する騒音を年間平均風速（小さい騒音）で計算して被害範囲
を２５０mとしていることである。そのため、実際には約６倍の騒音が発生し
ているため、広い範囲の住民が被害を受けているのである。
よって、東伊豆町議会は、国会及び政府に対し、住民の生活への被害を解決
するために特段の配慮を持って、次の事項を実現するよう強く要請する。
記
１．風車による近隣住民の生活への被害を解消し運転するよう事業者を強く指
導すること。
２．風車の住民への深刻な被害は新エネルギー政策の推進に否定的な影響を与
える問題であり、国においても事業者任せにせず、住民の被害調査と新たな
法律基準の確立等に取り組むこと。
以上、地方自治法第９９条の規定により意見書を提出する。
平成２１年６月２２日
東 伊 豆 町 議 会
風力発電事業による住民生活への被害に関する意見書送付先
国会及び政府
衆議院議長 河野洋平
〒１００−００１４ 東京都千代田区永田町１−７−１
参議院議長 江田五月
甲Ｉ００−００１４ 東京都千代田区永田町１−７−１
’内閣総理大臣 麻生太郎
〒１００−８９６８ 東京都千代田区永田町１−６−１
経済産業大臣 二階俊博
苧１００−８９０１ 東京都千代田区震が関１−３−1
静岡県選出国会議員
衆議院議員
渡辺 周
〒100-898Z 東京都千代田区永田町２−1ー２衆議院第2議員会館327号室
細野豪志
〒100-8981 東京都千代田区永田町２−２−１衆議院第１議員会館416号室
倉田雅年
〒100-8981 東京都千代田区永田町２−２−１衆議院第1議員会館320号室
斉藤斗志二
〒100-8981 東京都千代田区永田町２−２−１衆議院第１議員会館333号室
参議院議員
榛葉賀津也
〒100-8962 東京都千代田区永田町２−１−１ 参議院議員会館742号室
藤本祐司
〒100-8962 東京都千代田区永田町２−１−１ 参議院議員会館508号室
牧野京夫
〒100-8962 東京都千代田区永田町２−１−１ 参議院議員会館415号室
静岡県
県知事職務代理
〒４２０−８６０１ 静岡市葵区追手町９−６ 静岡県庁
地元選出県会議員
鳥沢富雄
〒４１３−０３０２ 賀茂郡東伊豆町奈良本１１１４
森 竹治郎
〒４２０−００１４ 下田市須崎８８６
