署名運動はじまる       2010年12月13日版
   「天城三筋山への巨大風車建設反対と工事中止を求める署名にご協力下さい」

 本会など4つの会が呼びかけ団体となり、現在以下の団体が参加しています。 直接の目標としては「水源涵養保安林の指定解除をしない事」「遊歩道を維持する事」を川勝県知事に要請するものです。
  
天城三筋山風力発電問題を考える河津町民の会     伊豆熱川風力発電連絡協議会
伊豆の自然を考える会                     伊豆ハイキングクラブ 
伊豆半島くらしと環境を守る連絡会             伊豆野鳥愛好会
伊豆山並み景観研究会                    磐田山の会ケルン 
NMC                                遠州ハイキングクラブ   
静岡山スキーの会                        清水勤労者山岳会 
清水やまやまびこハイキングクラブ              静岡勤労山岳会  
静岡安倍っ子山の会                      裾野麗峰山の会  
トトロ                                ドン・キホーテの会  
南豆の和                             沼津勤労者山岳会
ハイキングクラブ短歩会                   ハイキングクラブどんこう静岡
浜松勤労者山岳会                       浜北勤労者山岳会
風車からふるさとを守る婦人の会(南伊豆)        風車問題を考える住民の会(東伊豆)
風車から健康と環境を守る住民の会            富士あざみ山の会  
福島県自然保護協会                     三島勤労者山岳会
焼津山の会                           山登歩勤労者山の会
山の会フレンズ
 9月13日目標としていた10000を超えました。

  署名運動など巨大風車反対派、巨大風車推進派、風車公害、ジオパーク構想などの現状をふまえた 知事の決定については 川勝知事の指示を御覧下さい。 またそれに対する河津町民の会代表相馬敬次氏の感謝の言葉については 「伊豆のやまなみ景観研究会」のページを御覧下さい。

現在の相馬河津町長は前町長と異なって風力発電関係の重要書類に署名捺印せず、それが知事決定の重要な要素の一つとなっています。 一方では風力発電に 反対というわけではないとの発言もありますが、それは河津町での力関係を反映するものと考えられます。    
そこで河津町長に対する陳情署名が始まり、河津町で12月7日の午後だけで394の署名が集まりました。 1000筆が目標でしたが2度目の街頭署名のあった1月16日現在1100を超えました。町長選挙の結果は風力発電に慎重な現町長が2972票、推進派の前町長が2581票ですから、 かなりの数です。実際に街頭署名運動の現場を見ると、「ご苦労様」と声はかけてくれるが、署名しない人々がかなりいます。地方では 地域の事情のため署名の困難な人々がかなりいますから、1100という数字はかなりのものですが(有権者の14%、東京でいえば144万人に相当) )、これからも署名数を増やし、風力発電つまり補助金目当ての有害無益・反エコ赤字で公害ばかりという事業を完全阻止するように努力が必要なようです。 写真は佐ヶ野地区で行った今年1月17日の街頭署名です。



 三筋山は姿が特別美しいだけでなく、頂上からの景色は特級、4つの湿原と2つのマールがあって鳥の種類が特別多い山です。 また規模は小さいが個性的な滝があり、渓谷も美しい。頂上、尾根、湿原、滝、マールは国立公園に含めるか、川勝知事のいうジオパークの目玉として、環境に配慮した観光開発の対象とすべきものです。
 一方怪しい事実が多数・・・・残土集積場を作らず山の中腹に土砂をばらまいて農地と称する、山の上までの既設道路があるのにそれを抹消した地図を使い新道路をつくる、6m幅道路で風車を運べるのに新道路は20m幅、町民に対する説明会なし(前町長時代)、業者に対する土地使用料はタダ・・・林地開発許可を取るとき、本来町長が印を押し署名するはずの場所に財産区副議長の印(法的効力なし)と署名があり、しかも署名は副議長でなく、他人がしているという謎の怪文書まで存在・・・。

現在の頂上からの素晴らしい景色
 
 北を見ると深い谷の向こうの天城山が空高い。 地質の関係で谷が大変深く、景色のスケールが大きい。
 



 風車ができれば、花の野原がなくなって広大な広場となり、超重低音で「ググブウォーッ」「ググブウォーッ」と吼える100m級巨大風車の真下です。
 
 



 






 南のほうを見れば草原が広がり、向こうに稲取温泉の町と伊豆七島が見えます。
 この景色も1000m以下の山とは思えないスケールです。
 この草原の上のほうは大山岳道路となり、 風車の出す騒音や耳にきこえないが圧力変動や振動で人体に有害な超低周波音の尾根となります。
  いくら景色が良くても無人となりそうです。




 









  頂上から天城連峰を見たもので、2000m,3000m級の高山のような力強い景色です。













   頂上まで(伊豆急の急行停車駅である)稲取から車で15分(河津から25分)、歩き10分です。 大変良い道で、幼稚園の子供でも歩けますから、東京・横浜・湘南などにお住まいで山、写真、絵の好きな方はどうぞ・・・。 真夏は暑いし、真冬は西風が大変強いが、他の季節なら快適です。 地図は駅で入手可能。


変化に富む三筋山の景観
 
稲取側はひろびろとした草原が広がり、河津側は森林、渓谷、滝、「鉢の山」のスリバチ型火口丘、大池・小池という火口あと、など変化に富んでいます。 この変化のある景色という点でも三筋山は超一級としてよいでしょう。 

  
 標高が低いので高山植物はありませんが、作家の深田氏が「日本百名山」に選んだ霧ケ峰(長野県)に雰囲気が似ています。 左はトイレ。
 高山のかわりに、伊豆7島が見えます。「細野高原」と言われています。












  小さいが湿原が4つあります。

 湿原は運動の成果で残りますが、上を見上げれば巨大風車が立ち並び、「工場地帯に残された湿原」という感じになります。 そのモンタージュ写真はリンクの「河津町民の会」のページを御覧下さい。



 
以下は河津側の景色になります。 セラピーロードは、森林など自然環境が療養や生活習慣病の予防に役立つ,として平成16年から林野庁が推進し、鉢の山セラピーロードは静岡県ではじめて認定を受けたものです。 全国で4箇所しかありません。

 三筋山のゆるやかな稜線が美しい。 100メートル以上という超大型風車が21基もこの稜線かその近くに建設されますから、この尾根は風車だらけになり、熱川のように凄まじい公害が生じて「セラピーロード」が公害ロードに化けそうです。  

                                                                  草原・湿原の稲取側と異なり,河津側には樹齢100年のヒノキ林がひろがり、森林浴が楽しめます。
また八丁池につらなる尾根道は天城らしい植生になっています。












 三筋山から流れだす清流は佐ケ野川渓谷から河津川に入り相模湾に入って豊かな漁場を育てています。 

豊かな水資源を活用した「上佐ケ野親水公園」です。



















 「三段滝」---三段とはいうが6段の滝で、その一番下です。 大きな滝ではないが、水が回転して落ちる様とツル ツルの岩が印象的です。 、激しく 泡立つ滝つぼも面白い。

 













公害のひどい超大型風車が並んだら、この掲示はどうなるのでしょう?

 河津側にある小火口丘である鉢ノ山から見た三筋山--八丁池の稜線です。 前にある細長い写真の左側になります。 ここの景色も写真のとおり優れています。
 
 
 三筋山付近の風車建設予定位置です。 天城からの縦走路ぞいですが、 100m以上ある風車を運ぶため舗装道路が10キロメートルもつくられ、20万平方メートルの森林伐採、大量の切土・盛土となりますから、 飲料水・農業用水の汚染や海洋汚染が問題となりそうです。


 


 観光資源喪失だけでなく、下流の町や漁場に及ぶ被害が問題となる可能性があるという事です。。

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左の写真後方が形の良い小火口丘の「鉢の山」です。右は三筋山南峰と大池です・・爆裂口ですが水はたいてい無く季節によりごくわずか。
 また付近ではハンググライダーを楽しむ人々もいます。   またあたりは天体観測に適している事で天文ファンに知られ、日本の大多数の地で見えない対日照が見えるということです。 風車ができたら、
点滅する光で対日照は見えなくなりますし、工場地帯のような景色ではハンググライダー場所としての人気も低下して観光資源消滅となります。
また三筋山は森林と草原があるため、鳥の種類が多い事でも知られています。
 
 左の写真は河津側にある大池の近くからです。



 このように素晴らしい三筋山の景観を破壊するという事は、欧米では考えられないことで、残念ながら日本はまだ文明国でなく野蛮国だという事でしょうか。 

 もっとも欧米でも一昔前まではこのような景観破壊が普通でしたが・・・。











 これは近くの石廊崎風車で、頂上はチョン切られて普通の小学校の運動場より広い広場となり、尾根は20m道路になってしまいました。

 三筋山も河津町桜井町長(当時)が住民に何も知らせずにハンコを押してしまいました(説明会なし)から、住民が黙っていればこうなる運命にあります。 三筋山は東伊豆町(稲取温泉など)と河津町の境になっている山ですが、東伊豆町では反対運動が強いので、河津町側に風車を運ぶ大山岳道路を作る事にしたのです。

      
 現在三筋山に通じる道路工事がはじまり、問題は三筋山から八丁池に続く尾根の水源涵養保安林の解除問題と遊歩道廃道化許可の問題になっています。 風車群は天城の八丁池から三筋山頂上を通り、大池までという遊歩道の上に作られ、風車ができれば遊歩道は舗装大道路に飲み込まれて消えます。
 
 
風車ができると前掲の尾根はこうなります。 右のほうの風車は主尾根の手前の尾根です。  


 























  尾根から見ると2枚の写真のようになります。またこの尾根の下には上佐ヶ野の集落があり、熱川のように公害が 問題になるでしょう。

 三筋山開発では怪しい話が続出ですが鹿島建設・東電・豊田商事・桜井前町長やその他の推進派の作り出す諸怪談はリンクページを御覧下さい。


熱川住民自治会による公害調査の疫学

達磨山風車は台風に耐えられるか

伊豆のやまなみ景観研究会

明治時代に作られ伊豆にある小型水力発電所の見学









2000kw級巨大風車の実際の発電量はどの位か




東電等製作の三筋山怪談


土 隆一名誉教授講演---地震対策が抜けているのではないか




三筋山通信


川勝知事の指示
















醜悪なる巨大風車の写真展


違法林地開発の現状




ススキと2m低木の藪が水源涵養保安林??
















天城三筋山風力発電を考える河津町民の会(もと天城三筋山署名事務局ページ)
南豆の和
風車問題を考える住民の会
ドン・キホーテの会
伊豆熱川風力発電連絡協議会
鉢の山防衛軍