静岡大学名誉教授土 隆一氏の講演   
 

 

 

 

 



 

 



 

 

 



 

 

 
下の写真は河津の会の方から借りたもので、大島近海地震のときの河津町見高地区の地すべりの記録です。場所によっては 土砂が10メートルもつもり、被害者の方の遺体を掘り出すのが大変だったそうです。 この崩れた場所の現状は 違法林地開発の現状をご覧ください。
 土先生の講演のとおり、三筋山・・・天城山の南一帯は崩れやすい場所であり、東伊豆でも同程度の地すべりが大島近海地震の際に おきていますが、白田川上流に住む人がいなかったため、死者がでていません。   

 

 

 

 

 



 

 

南伊豆の大地震では横ずれが1回で50cmとすると、南伊豆では山が300mずれている事が研究でわかっているので、600回同一 の断層で大地震があった事になります。残念ながら東伊豆で何回かの推定は難しいようですが、原因が南伊豆の地震と同じですから その程度の回数は繰り返していると考えるべきでしょう。 神戸では過去に数百回の大地震が起こっているからいつ大地震があって もおかしくない、というという学者の警告を市長が握りつぶし、地震に対する避難訓練をせずまた耐震工事の必要性も隠していた結 果、被害がひどくなったといわれています。 



見高七廻りの惨事を忘れまい
                                      河津町 千葉昭
 土先生の講演を聞いて、現在計画されている風力発電開発に該当する地域がいかにもろく、危険な地域であるかがわかりました。
特に地震についてもっともその危険性が高いということがよく理解できました。
 それに関して忘れることが出来ないのは、昭和五三年一月一四日に発生した「伊豆大島近海地震」における見高七廻り地区の大崩壊です。
 
この災害では四軒の家屋七人の方の尊い命が失われました。  
この七人のうち私の知り合いの男は、最愛の妻とまだ一歳足らずの赤ちゃんとおじいちゃん、おばあちゃんの四人を一瞬のうちに失い、たった一人残されました。 あの日の新聞に載った彼の号泣している写真を今も忘れません。本当に悲惨な出来事でした。 今回当時の現場写真を見て、改めて改めてその凄まじさ悲惨さに心潰される思いでした。  今進められている三筋山風力発電計画は、その同じ山筋で、地質的にも同じであることが判明しています。  
もしこの計画が進められたら真っ先に地元見高入谷地区と上佐ヶ野地区が被害を受けるのは目に見えています。目先の「価値」にとらわれず、自然の猛威にも目を向け、将来に禍根を残さない賢い選択を願ってやみません。

   伊豆のやまなみ景観研究会

熱川住民自治会による公害調査の疫学

三筋山にも巨大風車

明治時代に作られ伊豆にある小型水力発電所の見学