、2025年になり、第一章第二章がわかりにくくなったので、「市民的自由」に焦点をあてた解説文に変え もとの2つの章(論文)は最後につけておきました。

    第一章 「市民的自由」を最大にする社会1

     「常識」から出発するのでなく論理的にこの問題を扱うとすれば、「最大にする」は微積分の論理で「可能性大」は統計学の 論理であり身近な論理でないから、
    「こっそり近代的数学の論理や自然科学概念を感覚的に導入する」
    事になり、そちらが厄介ですから、はじめは「空想的な単純社会モデル」を仮想し基本的な議論だけで済むようにします。 すなわち政党としては無謬の左翼政党が1つしか存在せず 階級対立が無視できる社会主義国があったと仮定し、市民的自由を最大にする方法を示します。
     

    第二章 「「市民的自由」を最大にする社会2
     第1節は「誤り多数という左翼政党が複数か政策派閥複数」の場合で、議論がかなり厄介ですが、結論はほとんど同じになります。 第2節は「資本家と右派政党が存在する」場合、最後が資本主義国の場合になる。その順で議論は複雑になり、マルクス・エンゲルス・レーニン・毛沢東の 著作にない数学論理や近代的な自然科学の概念が必要になります。

    第3章以下はもとのままの論文です。

       第三章 東大闘争の全人民的意義 ---東大農学系院生自治会理論委員会・東大闘争総括第一部補章1970

    民主化勢力の多数の欠陥を明らかにした農学系自治会旧執行部総括・改良と革命の関係
    弟四章 経済大学院院生自治会執行部(フロント系)の「中間総括案」とビラの研究 ---東大農学系院生自治会理論委員会・東大闘争総括・第二部九章二節 1970

    歴史科学的な全共闘研究の一部/マルクス主義一潮流から一種のアナーキズムに変質した経過と理由
    東大「全共闘」各セクトの闘争方針と結果の1部。 「自分達は正義の神のしもべで対立セクトは悪魔のしもべ」というヘーゲル以前の低級総括でなく、 「存在したものは合理的」という総括。 東大闘争に大きな役割を果たした3セクトの理論は中核的部分が主観的観念論(社学同)、客観的観念論(革マル) 、議論欠損(フロント)であって闘争方針と結果がそれに左右された。ここではフロント論を掲げた。

    第五章 教育実験の類型と方法 ---第一法規「授業改革事典」論文1982

    偏りをなくす事ができない授業比較実験で信頼性を最大にする実験計画
     「教育改革事典」(第一法規)掲載の論文で、数字にならない「可能性の大小」を扱う統計的論理の解説になっています。社会科学でも重要だと考えています。

    第六章 酒井一幸氏の中学校行事改革 ---2006  

    楽しいから生徒は勝手に努力し真面目になるという新教育方法を酒井氏が部分的に発見し、行事指導の範囲では 「真面目に努力しよう」という道徳押し売りが不要になる。 個性を重視しながら平等という教育方法 。

    第七章 訓話や討論より先に生活を変える指導---2007

    生徒は楽しいから勝手に真面目になり努力するようになるという場を行事以外でも連続して与える今村・成見両氏の実践。生徒が勝手にやる校内暴力実力制圧・いじめ制圧・非行のあとかたもなくなるというレベルの非行克服…すなわち自主管理が成立。 熱血教師の活躍する場は皆無という機械的指導の結果を客観的基準で示す。


    弟八章 古典唯物論の正しい範囲、諸定義

    マルクス等にある観念論の残りかすについて 、新唯物論用語の定義、この新唯物論より更に正確な唯物論への道。

     

     唯物論を正確にするため新しく導入された諸論理はすべて、大学教養課程で学ぶ自然科学で一般的に使われている論理である。 だから専門レベルの科学で登場する諸論理を導入すれば、さらに正確な唯物論が成立し、ここで記した唯物論はマルクス等の唯物論より近似の程度が進んだだけだという事になろう。 すなわち唯物論が科学全体の進歩にあわせて進歩するようになり、すべての唯物論者が「マルクス・エンゲルス・レーニン・毛沢東を尊敬はするが崇拝しない」ようになろう。 そして彼らの理論を「古典唯物論」と呼ぶようになるであろう。


    補章「先進的な部活動指導教師たち」理論的意識はしなかったが、実際にはスターリン式でない唯物論にそった実践で驚異的な生徒や親の支持を得、成果をあげてきた教師たち

    増山元三郎伝説集・・・唯物論と関係ありません。 父の葬儀では喪主の私が「92歳まで生き、天寿をまっとうしたのだから、大変目出度い事である」という演説?をして退屈な「形式的お悔やみ」を一掃すると同時にこの 漫文を配布し、皆さんが父の事を思い出して下さるようにしました。 目的上、笑って読める文としましたが、自分で考える事ができる人間の養成についての元三郎の考え方がわかるように書きました。

    仮説実験授業・自作授業書集< 多数は書かれて30年以上になり、現在の科学水準から遅れているので検討が終るまで切ります。
    風車問題 
    自作ピアノ曲 作曲は4歳か5歳のときからですが、ここでは高校時代・・・大学院生時代の作品少々。初期のロマン主義から徹底したリアリズム(映画理論のリアリズムと基本的には同じ)まで
    表現豊かなピアノ演奏の物理的基礎 かなり入力したのですが、分かっている30数個の物理的レベル技術につきあったのでは、入力の労力が現実的ではない事がわかりました。大切な部分だけを「音楽雑話」シリーズとして書く事に変更。リンク先を切ります。
         「音楽雑話」  
      「音楽雑話2」  
    固増・瑪娜茶金の旅2017(中国四川省)
    ロックガーデンの四季
     

  1. 全共闘は前衛党に代わり得るか (試論) ----東大農学系院生自治会理論委員会1970
 東大闘争ビラ・前衛党の欠陥をゼロにできないが最小にする方法/独裁・民主的形式それぞれの正しい条件
2. 新唯物論の社会主義社会 (試論)―――東大農学系自治会理論委員会1970

多数生産様式・多数政党の労働者権力平衡型社会/欠陥をなくすのでなく最小にする社会